薬剤師になって仕事を始めたものの、スキルアップするためにどの本を買ったらよいのかわからず検索する方も多いのではないでしょうか?
専門知識はもちろん、仕事術を身に着けるためにおすすめの本もピックアップしたので最後まで見てくださいね。
新人さんだけでなく、中堅の方も役立つ内容ですよ。
この記事は今後もリライトしてアップデートしていきます。
このブログを書いている人は
病院薬剤師歴20年年目! → プロフィール
抗菌化学療法認定薬剤師、NST専門療法士で医療専門書の購入歴300冊以上です。
わかりやすい本や他にない切り口の本を見つけるとテンションが上がります。
X(Twitter)でおすすめの本をつぶやいていますのでフォローしてくださいね!

わかりやすい、コスパが高い本を選ぶようにしています!
医療専門書を買う


商売道具といってもいいのが、医学書・医療専門書です。
新人さんは勉強することがたくさんあります。
多くの本の中からどれを買えばいいのかわからず困っているのではないでしょうか?
病院薬剤師17年目のぼくがまとめました!
服薬指導
患者さんに薬の説明をするときは、処方意図を理解してわかりやすい説明をしましょう。
その際、薬の違いを知っているといいですよ。
薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100
新人さんだけでなく復習したい薬剤師にもおすすめの「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100」
とにかくわかりやすい!
引用文献もあり情報の精度もばっちりです!
薬局で使える実践薬学
大学で薬物動態、相互作用、化学構造式を勉強したことをどう臨床に活かせばよいのですか?
そんな疑問を解決してくれるのが「薬局で使える実践薬学」です。
1項目で完結型のストーリー形式で読みやすい。



切れ味のある服薬指導がしたければ「薬局で使える実践薬学」を買いましょう!
類似薬の使い分け
各疾患ごとに薬の使い分けを勉強したければ「類似薬の使い分け」がおすすめ。


記録の書き方
薬歴やカルテ記載がわかりやすいと情報共有しやすくなりますし、自分も振り返りやすいですよ。
誰も教えてくれなかった実践薬歴
薬局に勤務する薬剤師向けの薬歴といえば山本雄一郎先生の「誰も教えてくれなかった実践薬歴」
シンプルでわかりやすい 薬歴・指導記録の書き方
病院に勤務する薬剤師向けの薬歴といえば「シhttps://amzn.to/3LsDgXRンプルでわかりやすい 薬歴・指導記録の書き方」です。
具体的なシチュエーションで例を書いてあるので実践的な内容でおすすめ!


「型」が身につくカルテの書き方
医師向けのカルテの書き方では「『型』が身につくカルテの書き方」が有名です。
この本は病院薬剤師の病棟薬剤業務に応用することができます。
個人的にはブラッシュアップした記録にするために読んで損はありません。
また、医師のカルテの書き方が理解できるため思考回路を共有しやすくなります。
薬物相互作用
薬剤師の専門分野の1つ、薬物相互作用に関する本を紹介します。
薬の相互作用としくみ
すべての相互作用を辞書的な使い方で確認したければ「薬の相互作用としくみ」がおすすめ。
もちろん、気になる部分を通読する使い方も可能です。
職場に1冊おいておきたい本です。
医療現場のための薬物相互作用リテラシー
薬物相互作用の基本的な考え方とその程度を定量的に評価するPISCS、重要な薬剤の実践的な相互作用マネジメントについて書いてある本が「医療現場のための薬物相互作用リテラシー」です。
これからの薬物相互作用マネジメント 臨床を変えるPISCSの基本と実践
相互作用を定量的に評価するPISCSに特化した名著「これからの薬物相互作用マネジメント」が2021年に改定されました!
PISCSはこれから重要な考え方なので、すべての薬剤師が買うことをおすすめします。


薬物動態学
ぼくは薬学生のころから薬物動態は苦手で、働き始めてからも実践的な使い方がわかりませんでした。
臨床に活かす視点で本を紹介します。
添付文書がちゃんと読める薬物動態学
添付文書に書いてある薬物動態をわかりやすく説明してくれます。
「添付文書がちゃんと読める薬物動態学」を読めば、添付文書に記載された薬物動態の項目をもっと活かすことができるでしょう。
薬物動態を推理する55Question
菅野 彊 先生の本は副作用、薬物動態と色々あって薬局に勤務されている方を想定された内容です。
「薬物動態を推理する55Question」は長年愛されている実践的な内容です。
記載されているや薬が少し古くなっていますが、具体的な考え方が書いてあって勉強になります。
マンガでわかる薬物動態学
薬物動態学で出てくるキーワードを聞いたことあるだけで正確に理解できていない方はマンガでわかる薬物動態学をおすすめします。
例えば分布容積が大きいとは?薬の血中濃度にどのような影響があるの?
について説明できない方はぜひ手に取ってみてください。
Kindle版もありますよ。
腎不全と薬の使い方Q&A 第2版
腎排泄型薬剤の薬物動態の考え方は「腎不全と薬の使い方Q&A」を買って読み込めばかなり知識が身に付きます。
通読は骨が折れそうですが、気になるところから読み始める使い方でもOK
臨床推論
臨床推論は「当該患者の疾病を明らかにし,解決しようとする際の思考過程や内容」と定義されます。
疾患の薬物療法に適切な薬剤選択をしてるか?
症状が薬の副作用なのか?
これらを考えるときに重要なのが「臨床推論」です。
臨床推論を勉強する本(医学書)まとめ17選【医師・薬剤師】でも医学書を紹介しているので見てくださいね。
3ステップで推論する副作用のみかた・考えかた
薬の副作用を考えるときに外せない本が「3ステップで推論する副作用のみかた・考えかた」「『これ副作用?』と思ったときの3つの推論ステップ 副作用のみかた・考えかた 2」です。
副作用であるもっともらしさを高めるための考え方を3ステップで解説した本です。
ブログの記事にレビューしているので薬剤師は必読「3ステップで推論する副作用のみかた・考えかた」を見てください。




薬学管理に生かす臨床推論
薬局に勤務する薬剤師を想定した臨床推論の活かし方を勉強する本が「薬学管理に生かす臨床推論」です。
よくある症状をどう考えるか具体的な方法を記載しているので勉強になります。
高額ですが買う価値あり!


基本的臨床医学知識
医師との共通言語を理解するための本は「基本的臨床医学知識」。
前半は薬剤師が基本的臨床医学知識を勉強してどのように活かすのかが書いてあり、後半は医師が薬剤師も知ってほしいことを記載しています。
病院だけでなく薬局に勤務する薬剤師にもおすすめです。


検査
病院でする検査は血液・尿検査、画像・生理機能検査などさまざまです。
薬剤師が活かすことができる検査を勉強できる本を紹介します。
【厳選】検査値を勉強するときにおすすめ本6選【医師・薬剤師】にまとめているのでそちらも参考にしてください。
薬剤師のための基礎からの検査値の読み方


検査値を読むトレーニング


モダトレ
薬物療法に活かすためにX線、CT、MRI、心電図、エコーを勉強しよう!
「モダトレ」は初学者でも読めるくらいていねいに優しく説明した本です。
これ以上にわかりやすい本は今のところないでしょう。
ブログにレビューしているので「モダトレ」心電図、心エコー、画像を薬物療法に活かす【薬剤師・医師と看護師も!】を見てくださいね。




バイタルサイン・フィジカルアセスメント
バイタルサイン、フィジカルアセスメントを勉強するのにおすすめの本を紹介します。
他にもバイタルサイン・フィジカルアセスメントのおすすめ本10選【医師・看護師・薬剤師】で紹介しているので見てくださいね。
Dr.上田の もうダマされない身体診察


病態で考える薬学的フィジカルアセスメント


バイタルサインからの臨床診断


解剖生理
解剖生理がわかると病態の理解しやすくなります。
ブログの解剖学・生理学の本(医学書)まとめ9選【医師・看護師・薬剤師】にもまとめているので見てくださいね。
人体の正常構造と機能
高額ですが、「人体の正常構造と機能」が1番コスパが高いです。


イメカラ シリーズ
とにかくすらすら読める解剖生理の本がよければ「イメカラ」がおすすめ!


EBM
臨床で疑問に思ったことを解決するときに論文の探し方やエビデンス使い方、活かすかを勉強するのは重要です。
わかりやすくコスパが高い本をピックアップしました。
医療統計学、論文の読み方・EBMの本(医学書)まとめ【医師・薬剤師】でも紹介しているので見てくださいね。
薬剤師のための 医療情報検索テクニック


医療情報を見る、医療情報から見る


1日1論文、30日で、薬剤師としてレベルアップ!医学論文の活かし方


感染症・抗菌薬
感染症はどの職場でもかかわることが多い疾患です。
抗菌薬のことだけでなく、感染症診療の基本を理解することをおすすめします。
ひとまずこの2冊を読めば大まかなことは理解できるのでコスパが高いです。
感染症・抗菌薬 おすすめ本13選【医師・看護師・薬剤師】でも紹介しているので見てくださいね。
感染症まるごと この一冊
矢野 晴美 先生の「感染症まるごと この一冊」はコスパが高いです!
この本のおすすめポイントは感染症の基本を勉強するには「感染症まるごとこの一冊!」【医師・薬剤師】にレビューしているので見てください。
抗菌薬の考え方,使い方
岩田 健太郎 先生の人気本「抗菌薬の考え方,使い方」は薬剤師におすすめの1冊です。
抗菌薬の本当の使い方がわかる!必読の「抗菌薬の考え方、使い方」【医師・薬剤師】にレビュー書いていますので見てくださいね。


輸液
病院に勤務する薬剤師は毎日のように輸液を手に取るのではないでしょうか。
輸液の使い分け理解できていますか?
どこでも通用する知識なので勉強して損はありません!
コスパが高い2冊を紹介します。
輸液・電解質の勉強におすすめ本11選【医師・看護師・薬剤師】にもまとめているので見てくださいね。
看護の現場ですぐに役立つ「輸液」のキホン
この本だったらぜったいに理解できる!というくらいわかりやすく書いてある「看護の現場ですぐに役立つ『輸液』のキホン」です。
看護師・薬剤師は「看護の現場ですぐに役立つ『輸液』のキホン」をまず読むにレビュー書いているので見てくださいね。


レジデントのための これだけ輸液
もう少しお金を出して1冊で実践的な内容を勉強したければ「レジデントのための これだけ輸液」がおすすめです。
先ほどの「看護の現場ですぐに役立つ『輸液』のキホン」と同じ著者の佐藤 弘明 先生が書いています。
「レジデントのためのこれだけ輸液」は輸液の勉強に最適!【医師・薬剤師】にレビューしているので見てくださいね。
輸液を勉強するならこれが1番わかりやすい!
仕事術を勉強する


忙しい時代ですから仕事術を勉強して効率化をはかりましょう。
専門分野の勉強も大事ですが、社会人としての仕事術を身に着けると人生変わりますよ。
おすすめの自己啓発本をまとめています。
気になる方は薬剤師、医療従事者にも必要な仕事術の記事もみてくださいね。
仕事効率化
80対20の法則、エッセンシャル思考はマンガ版でもいいので読んでほしいです。
本田 直之 さんのレバレッジシリーズもおすすめです。
80対20の法則


本田 直之さんのレバレッジ シリーズ


7つの習慣
エッセンシャル思考
ストレスマネジメント
ストレスは人間関係が主だといいます。
上手に発散して楽しく過ごしましょう。
嫌われる勇気
研修医のための人生ライフ向上塾!
病院に勤務する研修医を例にしたストレスマネジメントの本です。
薬剤師にも使える内容です。
「研修医のための人生ライフ向上塾」はストレスマネジメントに必読【医師・薬剤師】にレビューしているのでを見てくださいね。
お金の勉強


人生の選択肢を増やすためにお金は大事です。
お金の大学
薬剤師国家試験が終わったらすぐ読んでください。
もちろん、学生のうちに読んでもオッケー!
人生で大事なお金のことはブログ執筆時点で義務教育にありません。
賢く生きるためになんで大事なことを誰も教えてくれないのだろう??
薬剤師は大学時代に奨学金を借りている方もいるでしょうからお金の悩みで職場を選ばざるを得ない方もいるかもしれません。
まず「お金の大学」を読んで、5つの力を身に着けてください。
10代、20代から実践すればきっとお金に縛られない生活をすることができるようになります。
もちろん、30代以降の方も遅くないです!
【豊かな生活を手に入れるために必要なお金の5つの力】
・貯める(支出の見直し)
・稼ぐ(収入を増やす)
・増やす(資産を増やす)
・守る(資産を減らさない)
・使う(豊かなお金の使い方)
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
将来に備えてお金を貯めるのは大事ですが、価値あるお金の使い方ができないともったいないです。
今の年齢じゃないとできないことってありますよね。
学生のうちに色々な経験をすれば、その先の人生で大きな糧となります。
旅行をして色々なものを見たり、考える。
欲しかったものを買って、使い込む。
お金が貯まって、いざ使おうと思ったときに体力や時間がなくてやりたいことができない…
あのとき買っておけば、やっておけば、旅行しておけば…と後悔する前に価値あるお金の使い方を知って、人生を計画しましょう。
「お金の大学」でお金の貯め方、増やし方を勉強したら、価値あるお金の使い方を知るために「DIE WITH ZERO」を読むことをおすすめします!


番外編:時間管理


良書を購入しても読む時間がなければ意味がありません。
時短するためにおすすめするモノ・サービスを番外編で紹介します。
まずはこの3つを購入、申し込みするのがコスパが高いです。
- ドラム式洗濯乾燥機
- Amazon prime
- 宅配ボックス
気になる方は「時短して好きなことをする時間を作る方法」を見てくださいね。
まとめ
新人薬剤師向けにおすすめの本書きました。
新しいおすすめがあればこの記事をリライトしていくので見てくださいね。
そもそも、医学書や本を買う資金があまりない方はいらない専門書を買取してもらって購入資金にあてるのも手です。
ぼくもメディカルマイスターや専門書アカデミーを利用して本を買取してもらいました。
気になる方は医学書買取サービスを使った結果【メディカルマイスター・専門書アカデミー】を見てくださいね。





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