新人さんは、5月の連休明けから仕事行きたくない…
もう疲れた…
メンタルがやられてくる時期ではないでしょうか。
ストレスマネジメントや疲れをためない本は数多くありますが、医療従事者にマッチする本は見たことがないのでしょうか?
そこでおすすめするのが「研修医のための人生ライフ向上塾!」です。
本書は、豊後荘病院 精神科、SNC産業医事務所代表を務めてらっしゃいます鈴木 瞬 先生が書かれた本です。
とても親しみのある表現で読んでいて笑ってしまう本です。
寝ころんで気楽に読める本ですよ。
おすすめポイントは3つです。
- 薬剤師のストレスマネジメントがわかる
- スタッフとのコミュニケーションのポイントがわかる
- 医療従事者の仕事論がわかる
「研修医」と書いてありますが、薬剤師にも置き換えて読めます。
新人さんはもちろん、それ以外の方にも新たな発見があっておすすめの本です!
スキマ時間に読みやすいkindle版もあります。
- 対象: 研修医、薬剤師
- おすすめ度(5段階):★★★★☆
- コスパ:(5段階) :★★★★☆
ストレスマネジメントがわかる
大学生から社会人になってから覚えることも多く、まだ慣れていない環境で働くのはストレスが大きいです。
ぼくも、職場の人間関係のストレスで疲れて体調を崩して休んだことがあります。
疲れをためず、ストレスを発散するのは、薬剤師の重要なスキルの1つだと実感しました。
ではどうすれば良いのか??
著者の先生が、働く前の準備で大事なことを2つあげています。
- 寝心地の良いベットと布団
- 愛着と機能を両立したバッグ
ぼくも同じ意見ですね。
寝不足は翌日のパフォーマンスを悪くします
睡眠は大事です。
「機能徹夜で〇〇してさ〜」
「遅くまで付き合って飲んでたから2時間しか寝てないぜ!」
自慢気に話す方がいます。
時間の使い方は人それぞれなのでよいですが、ぼくは睡眠時間は最低でも6時間確保しないと翌日のパフォーマンスに影響が出ます。
睡眠不足で働くと判断力が鈍りますし、効率が悪いです。
これ、経験したことありませんか?
下手したら患者さんを危険な目にあわせる可能性もありますよ。
また、眠たい頭で勉強してもまったく頭に入ってきません。
ぼくはそんなときは、早く寝て、早朝に勉強するようにします。
その方が効率的ですし、朝活をしている方は、朝のゴールデンタイムの良さを実感してますよね?
翌日のパフォーマンスを良くするためにも寝心地の良いベッドと布団は大事ですよ!
お気に入りのバッグは仕事に行くのが楽しくなる
高いバッグを買う必要はありません。
鈴木 先生も書いているように、ぼくの考える通勤で使うバッグのポイントは3つ。
- 気に入ったデザイン
- 軽い
- ポケットが使いやすい
まず、自分が気に入ったデザインじゃないとテンションが上りません。
どんなに使いやすくてもテンションが上がらないと使いませんし、何よりもこれを持って出かけたい!という気持ちが仕事に行く楽しみの1つになる方もいるでしょう。
次に、重たいバッグは持ち出しません。
車通勤の方なら影響は少ないでしょうが、自転車や電車通勤の方はつらいですよ。
特に荷物が多い方はバッグが軽い方がおすすめ。
そして、意外とポケットの位置や数が大事。
スマートフォンやタブレット入れるところや、カギ、財布、ペンのような小物は取り出しやすい方が良いです。
バッグの中で探す時間ももったいない。
気に入ったバッグにポケットが少ない場合は、バッグインバッグを活用すると良いですよ。
ぼくも使ってます。

スタッフとのコミュニケーションのポイントがわかる
新しい職場に適応するコツは3つです。
- あいさつ
- 名前を覚える
- 後輩と接するときは昔の自分をイメージする
あいさつは相手よりも先にする
まずは「あいさつ」です。
相手よりも先に あいさつ をする。
それだけで第1印象アップ間違いなし。
これ、意外と恥ずかしくてできない方います。
本でも出てきますが、清掃員の方にもあいさつできていますか?
ぼくは、必ずあいさつしています。
朝から気持ちが良くなりますよ。
たとえ、返事がなくても悪い印象を与えることは少ないです。
鈴木先生の
「あいさつは職場のAir wayだ!」 研修医のための人生ライフ向上塾!より
ぼくも好きな言葉です。
名前を覚える
早く覚えた方が良いです。
名前で呼ばれると対人関係も良好になりますし、書いてあるカルテの記録について話しかけると
「私の記録読んでくれているんだ!」
と嬉しいものです。
ぼくも看護師さんとのやり取り経験あります。
鈴木先生が書いているように結構おすすめですね。
逆の立場で、医師や看護師から自分のカルテ記載を読んで話しかけてくれたら嬉なりますし、チームメイトとして気が引き締まります。
後輩と接するときは昔の自分をイメージする
本書では、上級医と研修医を例にコミュニケーションを円滑にするコツを書いています。
ぼくは新人薬剤師ではないので、こういう対応を後輩にしたら悪いという視点で読ませていただきました。
読んでて反省する点がいっぱいありましたね…。
「自分で考えてやってごらん」
と言ってあと、思うどおりの結果になってないと
「考えたらわかるでしょ?何でこうしなかったの?」
と言ってしまう…。
これでは後輩はストレスたまりますね。
本書を読むと、ああこんなことをすると嫌な気持ちになるよな…こういうふうに接すると気持ちよく仕事できるよな…と明日からコミュニケーションを変えていこう!と勉強になることも多かったです。
もちろん、他職種とのコミュニケーションで上級医と研修医のような関係にある方もいるでしょうから、本書の内容を試してみると上手くストレスをためずに仕事ができるようになっておすすめです。
医療従事者の仕事論がわかる
仕事の評価は自分でするものではありません。
まわりの方がするものです。
いわゆるデキる薬剤師を目指すがあまりに
「自分が〇〇をして患者さんに良いことをした」という考え方は自己満足です。
臨床知識への探究心のためにゲーム感覚で自分だけのスキルが上がればいいというのは危険ですよ。
病院、薬局、ドラッグストアで働いていると様々な方と関わります。
- 患者さんとそのご家族
- 医師
- 看護師
- コメディカル
- 同僚
自分の評価が上がることは承認欲求を満たすために大事かもしれませんが、心穏やかに仕事するには関わる方々の助けになって患者さんとそのご家族が楽になることが本質ではないでしょうか?
これが鈴木先生の本書のメッセージではないかと考えています。
まとめ
医療従事者のためのストレスマネジメントの本は貴重です。
本書は職場でいかにストレスを貯めずに仕事をするコツが書いてあります。
おすすめポイント
- 薬剤師のストレスマネジメントがわかる
- スタッフとのコミュニケーションのポイントがわかる
- 医療従事者の仕事論がわかる
読み終えたらこの本もおすすめ
コミュニケーションスキル向上のためにおすすめの本がこの2冊です。
岩田健太郎 先生の「コンサルテーションスキル」
コンサルテーションを受けるときの心構えが書いてあり、薬剤師にもおすすめ。
2020年7月に待望の改訂版が出ました!

医療現場で働く管理職1年目の教科書 あなたの悩みに答える24ケース
医療従事者の管理職向けです。
医師、看護師、薬剤師、放射線技師など様々な職種を例として「あるある」な内容になっています。


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