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薬剤師は必読「3ステップで推論する副作用のみかた・考えかた」【医師・看護師もおすすめ】

薬剤師は、医師、看護師から
「これって薬の副作用かな?」
って相談された時、添付文書の副作用に記載されていたらつい、こう言っていませんか?

悩める薬剤師

薬の副作用の可能性は否定できません!

副作用かもしれない!って言っておしまい。
これだと薬剤師でなくても添付文書を見れば誰でもできる仕事になってしまいます。

副作用らしさを高めるために自分で考えて意見を言えれば良いのですが、どうすればできるようになるのでしょうか?
それは「3ステップで推論する副作用のみかた・考えかた」を読めば解決できます。

ぼくもこのセリフ言ったことがあるけど、「3ステップで推論する副作用のみかた・考えかた」読んでから安易に言わないようになったよ。

対象:医師、看護師、薬剤師
おすすめ度(5段階):★★★★☆
コスパ(5段階):★★★★★
編著:川口 崇、岸田 直樹
発行:2018/08
A5判、384頁
出版:じほう

created by Rinker
¥3,190 (2021/01/20 00:10:04時点 Amazon調べ-詳細)
目次

読者対象

悩める薬剤師

副作用は臨床推論と関係あるし難しい内容なんでしょ…。

いえ、初学者こそ読んでほしいとても大事な本です。

働き始めた新人、副作用の初学者でも大丈夫。
薬剤師だけでなく医師、看護師、医療従事者にも有用な本です。
特に第1章は、「副作用の考え方」を勉強したことがない方は必読です。
必ず読んでから薬とかかわることをおすすめします。
副作用の考え方が変わり視野が広がりますよ。
岩田健太郎 先生も書評で「医師、看護師、薬剤師は必読です」と言っています。

ただし、第2章はレベルの高い内容なので、新人、初学者がスラスラと読み進めるのは大変です。
調べながら1項目ずつ読んでいきましょう。

「3ステップで推論する副作用のみかた・考えかた」の特徴

・副作用と有害事象の違い、副作用の考え方
・3ステップで推論する副作用

本書の第1章で有害事象を「意図していなかった、好ましくない『できごと』」と説明しています。
有害事象の原因が薬と認められた時に薬の副作用と呼ばれるようになるのですが、詳細は本書を読んで確認されてください。
副作用は、どのようなプロセスで登録されるのかとても大事なことを勉強できます。

副作用の本と聞くと
「〇〇という薬は××という副作用があるので注意する」
このようなイメージがありませんか?

薬剤師が気をつける思考プロセスに副作用の考え方があります。
患者さんに起こる現象に対してなんでも副作用から考える、それ以外の可能性を考えないのは視野がせまくなります。

もちろん、薬剤師なので薬のことを1番に考えるのは悪いことではありません。
しかし、医師、看護師はまず疾患を想起します。
薬にひっぱられると見逃してはいけない兆候を見落とす可能性があるからです。

薬剤師が他の医療従事者の思考プロセスにふれて「副作用らしさ」を高める一助になる考え方が本書「3ステップで推論する副作用のみかた・考えかた」です。

「副作用らしさ」を高めるためにはどうすればいいのでしょうか?
たくさんの疾患を勉強すればよい?
理論的に考える訓練をしてきた方はすぐに実行できるかもしれませんが、ハードルが高いです。

「副作用らしさ」を考え方をシンプルにしたのが「3ステップ」で推論するやり方です。
本書では具体的なやり方を症例をもとに実践的な内容で書いてあるので読みやすい構成になっています。

副作用らしさを高める思考プロセスを勉強できる本です。

おすすめポイント

ぼくの考える「3ステップで推論する副作用のみかた・考えかた」おすすめポイントは3つ。

・副作用、有害事象の考え方を知ることができる
・薬の副作用である「もっともらしさ」を説明できるように3ステップで解説
・デキる薬剤師の考え方が勉強できて刺激になる

副作用、有害事象の考え方を知ることができる

第1章の「副作用の考え方のキホン」は必読です!
今までの副作用の考えかたが変わるほどの衝撃を受けます。

・有害事象と副作用の違い
・因果関係を否定できないという考え方は古い
・副作用情報の収集
・3ステップで副作用らしさを高める

副作用が添付文書に記載されるまでの流れと背景を知ることができます。
これ、とっても大事な内容です。
製薬会社や厚生労働省に副作用報告をしっかり行い、報告の精度を高めていかなければならないと思わせてくれます。

悩める薬剤師

今まで簡単に「副作用」と言ってすみませんでした…

薬の副作用である「もっともらしさ」を説明できるように3ステップで解説

簡単に副作用と言ったり、因果関係を否定することができませんと言ったりしてはいけないのはわかりました。
でも、どのように考えたらいいの?

これを解決するのが本書で説明している「3ステップ」です。

【3ステップ】
1. 薬が原因である「もっともらしさ」を考える
2. 薬以外が原因である「もっともらしさ」を考える
3. 不確かさもふまえて総合的に判断する

1. 薬が原因である「もっともらしさ」

ステップ1は、副作用と言う根拠を述べてみよ!ということですよね。
添付文書に記載されているから…と言うのは誰でもできます。
もっともらしい理由を考えるのは意外とハードルが高いとぼくは考えています。
副作用の特徴を知らないといけませんから。

2. 薬以外が原因である「もっともらしさ」

ステップ2は、1.の「もっともらしさ」を高めることにも通じる項目です。
医師、看護師は症状から、まず疾患を先に想起するので普段からやっています。
言い方を変えると、病態、生理学的に説明できない事象であれば薬が原因である「もっともらしさ」が高まるとも考えることができます。

3.不確かさもふまえて総合的に判断する

ステップ3は、実際の臨床で経験することが多いシチュエーションではないでしょうか。
医師、看護師、薬剤師を中心にディスカッションしても薬が原因だと100%言い切れない…でも、可能性としては高そうだ…ということはあるでしょう。
ぼくも医師と話していても結論がでない事象を経験したことがあります。

臨床では副作用である、副作用でないの二元論ではなく、グラデーションのように「どっちの色が濃い」のケースもあります。

薬が原因だ!いや、薬が原因ではない!と決めないといけないケースもあるでしょうが、実際は、色々考えたけど決め手がなくあいまいなケースに、薬剤師として副作用の特徴を調べて推論し、医師、看護師に情報提供できるように精進して経験をつむのが「もっともらしさ」を高めるうえで大事です。

チームの一員として「このように考えています」という自分の考えを伝えるように心がけよう。

デキる薬剤師の考え方が勉強できて刺激になる

実際に副作用を3ステップで推論している薬剤師の考えかたを勉強できます。

書籍で勉強するのはコスパが高いです。
本を読めば著者の考え方を知れて、自分の知識にすることができるのですから。

あの人に教えてもらおう!と思っても、学会で質問したり、個人的に時間を合わせてもらったりハードルが高いですしね。
すぐに実現するのは難しいです。

本書は、薬剤師が症例を通じて3ステップで副作用かどうかを推論しています。
正直、レベルが高い内容ですが、頻度の高い副作用でも、もっともらしさを高めるため思考プロセスを知ることができて勉強になります。

特に、がん薬物療法の副作用は、起こった事象を薬の副作用だ!と先入観を持ちやすです。
気を付けていても、思い込んでしまいがち。

そして、薬剤師のあとに医師がコメントをしているのが本書の質をより高めてくれています。
疾患を診断するのは医師ですから、「薬以外のもっともらしさ」をディスカッションするときに医師なしするのは危険です。
見逃してはいけない疾患を見逃して大事になるかもしれません。

トップランナーの推論のやり方を知ることができる本です!

副作用と伝えるときに心がけたいこと

「副作用であるもっともらしさ」を高めるには熱い気持ちで相手に伝えれば通じますか?
そんなことはありませんよね?

医師に対する「処方提案」の話をすると、後輩からこのような言葉を聞くことがあります。

悩める薬剤師

自分の提案したとおりになりませんでした…。

処方内容が明らかに好ましくない禁忌のケースであれば、もう一度一緒に医師に説明して理解してもらおう!とせねばなりません。

ただ、「自分はこうした方が良いけど、どちらでも悪くない」というレベルであれば、提案したとおりの処方にならなくてもよいのではないかと、ぼくは考えています。

「自分の提案が通らない=間違っていた」ではありません。

「処方提案」をするときは、こっちの方が効果が良いから、使いやすい、薬価がやすいなど何か理由があるでしょう。

相手が考えている治療方針、自分の知らないことを知っている(薬や患者さんのことなど)、もしくはパーソナリティー、コミュニケーション不足など総合的に考えて、最終決定をしています。

処方提案の内容が間違っていたわけではなく、相手が他の考えを選んだというだけです。

処方提案はbetterな選択はどちらかな?くらいのスタンスがちょうどよくて、本質はディスカッションしてお互いの意図を共有すること。
その結果、質の良い薬物療法を患者さんに提供することができます。

ディスカッションすることに意義があります。
相手とディスカッションすることで自分の考えや人物像を伝える機会になるのです。
もちろん、医師、看護師の共通言語を理解していないと話がスムーズにできません。
共通言語を勉強すると医師、看護師との距離感も近くなって仕事がやりやすくなる。

医師、看護師との共通言語とは何か?

医師は、症状から疾患が何かを先に考えます。
見逃してはいけない命に関わる疾患があるからです。

薬剤師は、日々の業務内容のせいか薬から先に物事を考える習慣がありますよね。
症状を聞くと、これは副作用かも?と思考プロセスになりがちです。

たとえば、がん薬物療法中の患者が「嘔吐」が強く救急外来を受信した時。
これは抗がん剤の副作用だろう!と思い込んでしまいたくなります。
しかし、医師は「嘔吐」の症状がある疾患を数多く知っており、疾患を問診、診察しながら命に関わる疾患を除外し、診断を絞り込んでいきます。
ある程度絞り込んでから薬の副作用かもしれない…と考えます。

「共通言語を理解する」という話に戻すと、「嘔吐」という症状から想起することをあげてみます。

・「嘔吐」をする疾患で医師がまず気にする疾患は何だろうか?
・「嘔吐」はなぜ起こるのか?
・解剖学・生理学的に「嘔吐」の原因はなにだろう?
・検査値への影響
・画像検査の結果を理解するための周辺知識

多くのことがあります。

少しずつ勉強して共通言語を理解すると、「薬の副作用かもしれない」と考えるときの判断材料が増えて、より精度が増してきます。

そして、たとえディスカッションをして自分の提案どおりにならなくても、その後の経過を共に確認し、上手くいかなったときに再度ディスカッションすることが大事です。
この心構えが相手の信頼にも繋がります。

このように薬剤師が副作用を考えるときの思考プロセスを勉強するのが「3ステップで推論する副作用のみかた・考えかた」です。
ぜひ、読んでみてください。

本気なら、その後も患者さんを確認し続けるんだ!

まとめ

対象:医師、看護師、薬剤師
おすすめ度(5段階):★★★★☆
コスパ(5段階):★★★★★
編著:川口 崇、岸田 直樹
発行:2018/08
A5判、384頁
出版:じほう

【特徴】
・副作用と有害事象の違い、副作用の考え方
・3ステップで推論する副作用

【おすすめポイント】
・副作用、有害事象の考え方を知ることができる
・薬の副作用である「もっともらしさ」を説明できるように3ステップで解説
・デキる薬剤師の考え方が勉強できて刺激になる

「3ステップで推論する副作用のみかた・考えかた」は、副作用のもっともらしさをたかめるための思考プロセスを勉強する医学書です。
薬剤師ど真ん中の薬の副作用の話ですが、岩田健太郎先生の書評にあるように、医師、看護師にもおすすめできる内容です。
そして第1章は、薬にかかわるすべての医療従事者は読んで損はない内容です。

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読み終えたらこの本もおすすめ

薬の副作用であるもっともらしさを勉強するには病態生理、症候学も欠かせません。

高橋 良 先生の「本当に使える症候学の話をしよう」は、実践的な内容を指導医、研修医、看護師、薬剤師の対話形式で勉強できるおすすめの医学書です。

よくある症状を臨床推論するにはどうすればいいのか?
この疑問を解決してくれる医学書が岸田 直樹 先生の「カンファレンスで学ぶ 薬学管理に生かす臨床推論」です。
この本も岸田先生と薬剤師の対話形式で進むため読みやすくて実践的な内容です。
臨床推論を疑似体験するのにもお勧めです。

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日経BP
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臨床推論の勉強をしたい方は「臨床推論の勉強するときの医学書まとめ」を参考にしてください。

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