薬剤師

薬剤師が心電図、心エコー、画像を薬物療法に活かすには「モダトレ」で勉強するのがおすすめ!

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薬剤師も心電図、心エコー、画像を理解して薬物療法に活かしたいと思いませんか?

医師と会話しているとこの分野の話になると話についていけなくなることがありませんか?

いざ本で勉強するにも医師向けの本が多く、内容の難しさに挫折します。

薬剤師をはじめとした医療スタッフにぴったりな「モダトレ」で勉強するのがおすすめ!

じほうの月刊誌「薬事」で2年間連載された内容を加筆、修正しさらにわかりやすくなっています。

連載時になかった項目も追加されていますよ。

  • 対象: 薬剤師、看護師、その他の医療スタッフ
  • おすすめ度(5段階):★★★★★
  • コスパ:(5段階) :★★★★★

薬剤師が心電図、心エコー、画像を勉強するには「モダトレ」がおすすめ!

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心電図、エコー、胸部X線、CT、MRIなど少しでもわかるようになろうと本を探すと

医師向けの本が多いことに気づきます。

基本的な知識がないため研修医向けの本でもわたしは挫折しました。

これは、「基本的なことは皆さんわかっているでしょうから」とはしょって話が始まるから、薬剤師をはじめとした医師以外の職種はついていけません。

たとえば胸部Xの本と言えば「フェルソン 読める!胸部X線写真」

この本は医師が胸部X線を勉強する定番と言われる良書です。

ぼくは以前、この第2版を買ったことがありますが、途中で挫折しました。

スラスラと読めませんし、頭に入ってこないんですよね。

薬剤師が1冊目に読む本ではありませんでした。

心エコーの分野も同様で、撮影技術の本はたくさんあります。

しかし、結果の考え方について書いてる本はあまりありません。

以前、「恋する心エコー 〜心機能は4つの線で理解できる〜メルクマール編」を買って読みましたが、後半が難しくて挫折しました。

内容はとても勉強になりますが、こちらも薬剤師が1冊目に買う本ではなかったです。

お気づきの方もいるでしょうが、「自分の知識にあった本を選べていなかった」、「薬剤師にちょうどよい本がなかった」というのが正しい解釈ですね。

そんな中、薬剤師が薬物治療に活かすことを目的とした「モダトレ」がついに発売になりました!

内容は、看護師、管理栄養士、リハビリスタッフの方でも理解できます。

ぼくが勤務する病院でも購入したスタッフがいます。

「モダトレ」を薬剤師におすすめする3つの理由

  • 知識がなくても理解できる内容
  • すぐに薬物療法に活かせる内容にしぼっている
  • 脳、肺、心臓、消化器、腎臓、骨と多くの分野をカバー

著者の先生が、「はじめに」で述べているように薬物療法に活かすために心電図、エコー、X線、CT、MRIを勉強することがこの本の趣旨です。

診断するためではないので誤解しないよう注意してください。

この趣旨にそって医師監修のもと執筆しているため薬剤師にちょうどいい内容になっています。

知識がなくてもモダリティが理解できる内容

薬剤師はブログ執筆時点での大学カリキュラムでは、心電図、エコー、X線、CT、MRIなどモダリティに関する勉強を十分にしていません。

医師向けの本は、基本的なことを省いた内容になっていることが多いので薬剤師が1冊目に読むと挫折します。

たとえば、

X線で水は白く写る

撮影時の体位で水が移動して写り方が変わる

といったことは基本的なことですが、最初は知らなくて当然です。

そこから丁寧に解説してくれます。

特に、心電図、心エコーを薬物療法に活かす方法は秀逸です。

すぐに薬物療法に活かせる内容にしぼっている

薬物療法に活かすために何を理解すればよいか具体的に書いてあります。

モダリティがわかります!

と、自己満足で終わってしまってはもったいないです。

薬剤師としてどう知識活かすか

これを明確にしないと、何のために勉強したんだろう??

と、時間がもったいないです。

せっかく身につけた知識を使う方法を書いてるので、明日から具体的に実践することができます。

脳、肺、心臓、消化器、腎臓、骨と多くの分野をカバー

心電図、心エコーで10項目ありますが、循環器領域でどのように薬剤師がモダリティを活かすか目からウロコの内容です!

特にモニター心電図で確認できるグラフトレンドは、シンプルですが、頻脈の処方支援にすぐに活かせます。

その他にも

  • 肺炎
  • 胸水
  • 肺水腫
  • 腹水
  • 水腎症
  • 胆嚢炎
  • 腎盂腎炎
  • 甲状腺疾患
  • 偽痛風
  • 脳卒中

幅広い領域の薬物療法に活かす方法が解説されてます。

甲状腺と脳卒中はやや難しい印象ですが、繰り返し読むことで基本が身につきます。

モダトレを読んで勉強になったこと

ここからは、ぼくが連載のときからモダトレを読んで勉強したことや

医師から教えてもらったことを書きますね。

利尿剤の薬効評価で注意すること

胸部X線の撮影条件は見落とすと利尿剤の評価を誤るから注意が必要です。

救急入院だと、初診と主治医が異なるケースがありますし、患者の状態が異なるので撮影条件が違うことがあります。

そうすると撮影の体位が「臥位」、「座位」や「立位」など異なることがあります。

「座位」と「立位」の比較は、利尿剤の効果判定にそこまで影響がないかもしれませんが、「臥位」とそれ以外の体位で比較するのは困難です。

心胸郭比を確認するときも撮影条件を確認しよう

心拡大の評価で心胸郭比を確認するときに「PA」と「AP」で心臓の大きさが異なるため注意が必要です。

どちらが背中から撮った(PA)か最初は覚えれないかもしれません。

ぼくは看護師さんに

AはAM(午前)のAだから前

PはPM(午後)のPだから後ろ(背中)

APは前(A)から背中(P)の方向に撮影

PAは背中(P)から前(A)の方向に撮影

と、教えてもらい直ぐに覚えました!

モニター心電図で教えられたこと

モニター心電図のグラフトレンドは本当に明日から使える知識です。

頻脈や徐脈になって、

グラフトレンド見た?

いつからなった?

どれくらい続いてる?

って聞かれる度に、「確認してません…」と、循環器医とのやりとりでなってたので、セットで報告する習慣をつけるようにしてます。

また、カルテの記録で「RR間隔不整」、「AF波形」と書いてあったら、自分でもモニター波形を確認に行くようにと指導されました。

病棟に見に行くと上室性期外収縮だったりすることがあります。

実際に見てみるのが大事。

まだまだ心電図の解釈は自信がありませんが、たくさん波形を見て経験積むしかないですね。

教科書通りの波形が出てくるほうが珍しい印象です。

心エコーの結果を体液貯留の評価で活かす方法

「モダトレ」で、心エコーを薬剤師が活用するポイントがわかりました。

心エコーで明日から活かせる主な項目は

  • 左室駆出率(EF)
  • 左室拡張機能
  • 弁膜症
  • 下大静脈(IVC)

特にIVCは輸液負荷量、利尿剤の効果確認に有用ですね。

以前、直ぐに評価して輸液量を考えたいときに、医師が携帯エコーで評価してくれたときは助かりました。

心電図と心エコーを組み合わせると色々と有用らしいですが、まだまだわからないことが多いので勉強します。

ひとまず、モダトレの内容を理解するだけでも十分レベルアップできると医師も言っていました。

腹部X線は薬物療法にどう活かせるか?

ぼくも大腸ガスと小腸ガスの見分け方は、「モダトレ」と医師に聞いて、コツを教えてもらいました。

モダトレに記載されているように

団子状になっているか

線が入っているか(kerckringひだ)

この2つの基準でざっくり大腸か小腸かわかるときがあります。

大腸か小腸かで便秘薬の選択も変わってくると医師は考えているようです。

ポリスチレンスルホン酸Na・Caが関与する便秘症は怖い

便秘といえば、「モダトレ」で書いてあった

ポリスチレンスルホン酸が関与する便秘症は命に関わることがあります。

まれに消化管穿孔を起こすことがあるからです。

救急搬送された患者が、先行部位の病理検査結果で「ポリスチレンスルホン酸」に伴う消化管穿孔だった症例を経験したことがあります。

ポリスチレンスルホン酸Ca・Naが処方されたときは、便秘症にならないよう緩下剤を考慮しないといけません。

硬便になることが多い印象です。

腹部CTで腸管浮腫があるときは薬剤の吸収が低下するかもしれない

「モダトレ」にあるように、腸管浮腫で薬剤の吸収率が低下し薬効が発揮できていないのでは?

というケースはわりとある印象です。

たとえば重症心不全で、静注のフロセミドの反応はいいのに内服のフロセミドでは効果が得られないとき。

腸管浮腫で薬効が発揮できないのでは?

と考え剤形変更も考慮します。

モダトレはすべての薬剤師におすすめです

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最初に述べたように、薬剤師にちょうどいい内容ですね。

そして、著者の文章がとてもわかりやすいです。

内容はすべて役立ちますし、

心電図、心エコーは特におすすめです!

そして、読んだあとは、まずは画像になれることから始めよう。

医師に教えてもらいながら正しい知識をみにつけることが大事です。

ぼくも復習、関連図書でさらに勉強して薬物療法に活かせるよう研鑽を積みます。

読み始めるときは、「はじめに」の項目を必ず読んでください。

著者の先生が述べている趣旨

薬物療法に活かすために心電図、エコー、X線、CT、MRIを勉強する」

をしっかり認識することが重要です。

また、著者の先生がどのような思いでこの本を書いたかが少しわかり、自分も精進して薬物療法の質向上に貢献できるよう精進せねばと気が引き締まります。

著者の先生もこの本を書くにまでに日々勉強、精進されていたと考えられます。

連載の時点でもこの本の類書はなかったですし、このような本が世の中に出て薬剤師の可能性を示してくれるのは、一読者として、とてもありがたいです。

モダトレを読み終えたらこの本もおすすめ

「モダトレ」で薬剤師に必要なレベルに達していると

医師も言ってますが、もっともっと深く勉強してみたい方は以下の本がおすすめ。

胸部X線をさらに勉強したい

「レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室 ベストティーチャーに教わる胸部X線の読み方考え方」

これがわかりやすくておすすめです。

ぼくも積読ですが、持ってます。

長尾先生の文章もとてもわかりやすいです。

腹部X線・CTをさらに勉強したい

「レジデントのための腹部画像教室」

こちらもわかりやすいです。

ぼくは持っていませんが購入した知り合いは、とてもいい本だ!と絶賛。

腹部の解剖を理解していると読みやすいでしょう。

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心エコーをさらに勉強したい

心エコーの結果の解釈に役立つ本を紹介します。

「恋する心エコー 〜心機能は4つの線で理解できる〜メルクマール編」

この本は心不全の病態を理解するために心エコーの結果をどう理解すればよいか教えてくれます。

内容は難しいので、ぼくは後半挫折しました…。

これを超える本は…モダトレの著者の先生の続編が出ることを期待します!

心電図をさらに勉強したい

1冊目に「心電図を見るとドキドキする人のためのモニター心電図レッスン」

2冊目に「薬剤師よ,心電図を読もう! 」

他にも良書はありますが、薬剤師を応援してくれてる医師の1人、大八木 秀和 先生の本を紹介します。

薬物療法に活かす方法も勉強できますよ。

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