病院薬剤師Dの軌跡

おすすめ本や勉強したことを書く病院薬剤師です。

「もう忘れない!早わかり心電図」は心電図を勉強する薬剤師におすすめ!

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不整脈の種類はたくさんあります。

それぞれどのような特徴があるか、

初学者が覚えるのは大変ですよね。

薬剤師は特に馴染みがない分野なので

ぼくも大変でした。

なにか、初学者にきっかけを与えてくれれば

コツをつかんだように身につくのではないか…

そう考えていたときに

「もう忘れない!早わかり心電図」

この本に出会いました。

不整脈

看護師の業務の流れにたとえて説明してくれます。

これがものすごくわかりやすく

頭に残りやすい。

看護師向けですが、薬剤師も

心電図を勉強するとき1冊目の本としておすすめします!

  • 対象: 薬剤師、看護師、メディカルスタッフ
  • おすすめ度(5段階):★★★★★
  • コスパ:(5段階) :★★★★★

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おすすめポイントを3つ

  • 心電図の基本を記載
  • 心電図波形のたとえが秀逸
  • 幅広い内容を1冊目で勉強できる

心電図の基本を記載

心電図を理解するためには

基本を理解しなくてはいけません。

心電図の記録用紙の見方をまず理解しましょう。

これが理解できたら

  • P波
  • PQ時間
  • QRS波
  • ST部分
  • T波

この意味を説明できるようになりましょう。

これを理解できると

QRS波が幅広くなるということは

心室の伝導時間がゆっくりになっている。

つまり心室性期外収縮や脚ブロックがある。

これがわかります。

電極の位置で何を見ているのか。

胸部誘導の心電図は何を意味しているのか。

これについても説明してくれます。

心電図波形のたとえが秀逸

この本では、心電図波形を

病院の看護師の仕事にたとえて説明します。

これがすごくわかりやすい!!

  • 洞結節:師長
  • 房室結節:主任
  • 心室:看護スタッフ

まず、洞結節(師長)から

興奮(仕事)が房室結節(主任)に伝わります。

そして房室結節(主任)から

心室(看護スタッフ)に興奮(仕事)が伝わる。

ざっくりこのイメージがあると

不整脈のイメージがつきやすくなります。

たとえば心房細動。

これは、心房が細かく動くことで、

心房のあちこちで興奮が起こるため

心房がしっかり収縮できない状態です。

たまたま房室結節に興奮が伝わったときだけ

心室に興奮が伝わります。

これは、

他の病棟の師長が集まってきて

あれこれ主任に指示をだしている状態

こう考えるとイメージつきますね。

詳細は本書をごらんください。

立ち読みで気に入ったら買いです!

幅広い内容を1冊目で勉強できる

  • 心電図の基本
  • よく出会う頻脈、徐脈をはじめとした不整脈
  • 狭心症心筋梗塞、ペースメーカー波形
  • 不整脈薬の特徴をざっくり説明
  • 電解質異常のときの心電図変化
  • 肥大型心筋症やブルガダ症候群なども記載

看護師向けの本だからとあなどるなかれ!

約150ページにこれだけの情報が詰まってます。

不整脈を集中的にやるだけでも

本書の価値は十分にあります。

余裕がある方は、狭心症心筋梗塞

手を出せばよいと考えています。

また、抗不整脈薬の薬物療法について

もっと勉強したい方は

他書でしっかりと勉強することをおすすめします。

この本のまとめ

わかりやすいたとえで

薬剤師の初学者でもついていける内容です。

ただ、薬剤師は心電図にあまりなじみのない職種なので

繰り返し読んで理解しましょう。

十二誘導心電図については、あまり詳しくふれていませんが、

むしろちょうどよいです。

不整脈の世界観をつかむのにもおすすめの1冊です。

比較的、安いのでコスパも高い!

読み終えたらこの本もおすすめ

ぼくのメンターである薬剤師の先生は

循環器と心電図の勉強を集中的にやった結果、

循環器医とディスカッションするまでのレベルに達していました。

非専門医から相談を受けたり

専門医に橋渡しをするレベルまでになりました。

その薬剤師に聴いた話ですが、

薬剤師が心電図を活かしやすいのは、

不整脈の分野だろう。

不整脈で電気の流れがどのように起こっているのか

これをイメージできるようになると良い。

どこに異常がおこると

どのように波形が変化するのか

これがわかるようになると応用が効く。

これは暗記が大変だなーって思っていたぼくは

衝撃を受けました。

心電図の勉強は奥が深いです。

さまざまな本がありますが、

薬剤師にちょうどいい、必要な知識にしぼって勉強しないと

目的を見失います。

循環器領域の薬剤師の処方支援は、

ブログ執筆時点の2019年で、まだ未知の領域。

これから作っていくのだなと感じています。

まずは、抗不整脈薬の処方支援から始めることを目標にしてはいかがでしょうか。

他にモニター心電図のわかりやすい本は?

同じように初学者向けの本は

大八木 秀和 先生の

「心電図を見るとドキドキする人のための モニター心電図レッスン」


心電図を見るとドキドキする人のための モニター心電図レッスン

不整脈薬の使い分けも含めて勉強したい

大八木 秀和 先生の

「薬剤師よ,心電図を読もう!」


薬剤師よ,心電図を読もう!

初学者には少し難しい印象ですが、

この内容がマスターできれば

薬剤師に必要な知識を身につけることができます!

他には、村川先生の

不整脈治療薬ファイル」


不整脈治療薬ファイル ―抗不整脈薬治療のセンスを身につける―

「循環器治療薬ファイル」


循環器治療薬ファイル 薬物治療のセンスを身につける 第3版

ぼくは循環器の本で村川先生の本が大好きです。

自身の経験に基づいた使用感も記載してくれてます。

少し高いですが、値段以上の価値があると思います。

先程、紹介した薬剤師の先生も上記の本を買ってらっしゃいました。

ステップアップにおすすめです。

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