このブログを書いている人は
病院薬剤師歴16年以上! → プロフィール
抗菌化学療法認定薬剤師、NST専門療法士で医療専門書の購入歴300冊以上です。
わかりやすい本や他にない切り口の本を見つけるとテンションが上がります。
Twitterでおすすめの本をつぶやいていますのでフォローしてくださいね!
わかりやすい、コスパが高い本を選ぶようにしています!
今年もたくさんの本が出ましたね。
ぼくは例年よりも医療専門書を読む機会が少なかったです。
興味がある分野の定番をある程度買っているからかもしれませんね。
といっても「低Na血症」というマニアックな本を買いました。
初学者でもわかりやすくて知識 0 から 1 に引き上げてくれる本が最近の好みです。
この視点で本を最近は買っています。
さて、今年も恒例企画が始まりました。
ぼくが2021年の読めよ薬剤師に選んだ 3 冊はこれです。
【病院薬剤師Dの「読めよ薬剤師2021」】
・マンガでわかる薬物動態学
・エフォートレス思考
・News Diet
医療専門書は1冊だけ、しかもマンガですか!って怒られそうですが、お許しください。
個人的に広く多くの人におすすめる本は少なかったかなあというのが正直な感想です。
代わりに仕事やプライベートで役立つ自己啓発本を2冊おすすめさせていただきます。
マンガでわかる薬物動態学
「薬物動態学」をわかりやすく説明できますか?
キーワードを聞いたことがあっても誰かに説明できるくらい理解していないと活かすことはできません。
薬物動態学は薬学生のころから苦手です。
薬剤師の専門領域なのに何故か?
それは数式アレルギーにあるのかもしれませんね。
「マンガで分かる薬物動態学」は、必要な数式にしぼって解説してくています。
マンガで説明してくれるのが非常にわかりやすい!
この本を読んで薬物動態学の知識を整理、理解して次の本にステップアップすると理解が進み、読むスピードがアップしていくと確信しております。
おすすめです!
エフォートレス思考
エフォートレス思考って初めて聞きました。
著者は「エッセンシャル思考」のグレッグ・マキューンさん。
“エフォートレス思考とは「どのよう」にやるかを極める技術だ。”
エッセンシャル思考で何をやるかを決める力を身に着けたら次はやり方です。
本書を読むと
・完璧主義ってメリットない
・脳を集中できる状態にする
ぼくもやりがちなのは、
余裕をもってプレゼンスライドを作ったのに直前までもっと良くしようとスライドを変えることに夢中になり寝不足で肝心なプレゼンテーションがズタボロで分かりづらいまとまりのない内容になったことがあります。
そこに注力するよりも、サクッと作ってシンプルにわかりやすい説明ができるようにし、しっかり寝て脳がクリアな状態でプレゼンに臨む方が良い。
文書で読むと当たり前や!と思いますが、実際に実行するのが難しいのが自己啓発本。
エフォートレスな思考を身に着けるために必要なステップは3つです。
若い世代の方は早くこの思考を身に着けると効率的にスキルアップできることでしょう。
もちろん幅広い世代におすすめです。
子育て、介護をする世代の方も、「エフォートレス思考」を読んで巻末にあるこの言葉の重みを理解すると世界が変わります。
あなたの人生に何が起こったとしても。
エフォートレス思考
苦痛や痛みがどんなに大きかったとしても。
いま何をすべきかを選択するあなたの力に比べれば、それらはまったく瑣末なことだ。
News Diet
スマートフォンが普及し、さらにはインプットに便利なタブレットを使っている方もいるでしょう。
インターネットの世界では、情報にあふれており、医療ニュースサイトでも複数ありますよね。
紙の情報誌を買うよりその場で手軽に多くの情報を得ることができて便利だなーって思っている方も多いでしょう。
ぼくも今の流れに遅れないよう、ニュースアプリで新しいニュースをチェックしたり日経メディカル、CareNetをはじめとした複数の医療ニュースサイトをチェックしたりしていました。
そう、「していました。」
それは、自分だけ知らないのは不安だ、焦るといった感情がそうさせるのかもしれません。
新しいことを知るのは楽しいし、おもしろい。
他の人が知らないことを自分だけ知っているとなんか得した気分になることもあるでしょう。
漏れなく知りたいからスキマ時間を使っては複数のメールマガジン、サイト登録しチェックしてまわる。
いつしか多くのことを遅れることなく知っておかねばという不安と焦りを感じている気がしました。
時間は有限です。
自戒の意味を込めて言いますが、
多くの情報を読んで理解した気になってアウトプットもせずインプットに集中しすぎても効果がありません。
どうやってニュースサイトを見て回ることから脱却すればよいのか…
そのとき、「News Diet」という本に出会い読んで情報との付き合い方を変えました。
本書で気になるキーワードは下記です。
「ニュースのおかげで、私は世界をもっとよく理解できるようになっただろうか?よい決断ができるようになっただろうか?」答えはどちらもノーだった。
「能力の輪」の外側にあるニュース記事を消費したところで、あなたが得るものは何もない。時間が無駄になるだけだ。
News Diet
「能力の輪」というのは、自分の詳しいこと、好きなこと、得意分野のことと思ってください。
自分が理解していない分野のニュースを読んでも正しい理解、意見を持つのは難しいです。
なのにニュースサイトに書いてあることが正しいことと考え無条件に信じることがあるでしょう。
「ニュースは嘘を書いているわけがない」そういったことが先入観にあるのかもしれません。
ニュースを見ることを否定しませんが、複数のサイトをチェックして回るのは時間を引き換えに考えたときにあまりメリットないのではないか??と思うようになりました。
薬剤師の情報収集は本書にマッチしない部分もあるかもしれませんが、ニュースとの向き合い方は多くのことに活きるスキルだと思います。
気になる方はぜひとも読んでみてください!
著者のロルフ・ドベリさんの本は「Think clearly」が有名かもしれませんね。
ぼくは、この「News Diet」を読んでからAudible オーディオブックで聴きましたがこちらもよい本ですね。
オーディオブックで通勤時間に繰り返し聞いていると頭に残りやすいし意外と良いですね。
まとめ
2021年は医療専門書は薬物動態学と腎臓に関する本を購入し、自己啓発本もたくさん買いましたが「LIFE SHIFT2」など話題の本がありましたが圧倒的にこの3冊が衝撃を受けたのでおすすめさせていただきます。
今年考えたのは、「News Diet」の内容に通じる考え方は本にもあてはまるな…ということです。
本を買うことで不安を和らげて、読まずに積読のまま…。
本を気になるたくさん買うことが目的になってしまい、目的を見失うこと。
これは時間もお金ももったいない。
そして、本は続けて2度読め!と今回取り上げた2冊の自己啓発本にも書いてあり、昨年の読めよ薬剤師でとりあげた「レジデントのための これだけ輸液」の記事にあるように読み方って大事だなと感じました。
「読む」本は厳選し繰り返し読んで理解することを目標に2022年も気になった本、おすすめの本をTwitter、note、ブログで取り上げさせていただきます。
2022年もよろしくお願いいたします!
【病院薬剤師Dの「読めよ薬剤師2021」】
・マンガでわかる薬物動態学
・エフォートレス思考
・News Diet
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