「断捨離」という言葉を聞いて何をイメージしますか?
「とにかく、ものを捨てること。」
ぼくもそう考えていました。
「こんまり先生」こと近藤麻理恵さんの本を読んで、服や家の中の使っていないものを掃除し、スッキリし、ものに管理されない日を過ごすことができるようになりましたね。
しかし、仕事関係のことはなかなか断捨離ができません。
「この資料はいつか使うかもしれないからとっておこう。」
そう考えて捨てられない経験ありませんか?
その結果、積み上がる資料。
必要なときにどこにあるのかわからず探す無駄な時間…。
ふとした時に資料を見つけ、何のために集めた資料だっけ…??
その繰り返しではないでしょうか?
頭ではわかっていても、仕事のこととなるともったいない精神や不安から捨てることができません。
しかし、保管スペースも、頭のインプット量も限界があります。
仕事に関係する断捨離はどのように考えればいいのか?
それを教えてくれる本が、やました ひでこ さんの「捨てる。引き算する勇気」です。
おすすめポイントを3つ
- 断捨離の本質を考えることができる
- 仕事での断捨離を考えることができる
- 情報の断捨離を考えることができる
情報収集が多いであろう医師や薬剤師、看護師やその他のスタッフ、すべての職種の方に有用な本ですよ。
仕事の効率化、情報整理の考え方に役立つおすすめの本です。
スキマ時間に読みやすいkindle版もありますよ。
- 対象:薬剤師、医師、看護師、その他
- おすすめ度(5段階):★★★★☆
断捨離の本質を考えることができる
断捨離は、「モノを捨てること」のように思いますが、
著者の やましたさんの考える断捨離は、
“捨てるというのはプロセスであり、重要なのは「自分にとって大切なモノ・コト・ヒト」を選択すること”
“「自分にとって大切なモノ・コト・ヒト」を選ぶためのメソッド”
と述べています。
その結果、取捨選択する技術が身につき、本当に大切なことに集中することができるようになります。
「引き算の仕事術」と本書で呼ばれていますが、これが仕事を効率化させる大事な考え方です。
断捨離の文字ひとつひとつを考えてみると、その考え方に納得させられます。
- 「断」は、決断
- 「捨」は、不要・不適・不快なモノを手放すこと
- 「離」は、「断」と「捨」を日々繰り返すことで起こる環境
断捨離をするとモノに対するこだわりを捨て、心の整理ができます。
余計なことから開放されて、自分のやることに集中しやすくなります。
これが、断捨離の本質です。
仕事での断捨離を考えることができる
1日の時間は限られています。
自分のキャパシティを超えた仕事をすると、やりたいことができません。
仕事は、まず「やらないこと」を決める。
この考えが大事です。
心がけるのは「引き算の仕事術」です。
仕事に追われる人
– 先送りする
– 優先順位をつけず手当り次第仕事をする。その結果、肝心なことができなくなる。
– もったいない病
– タメになりそうだから情報や資料をとっておく。
– 情報がごちゃごちゃして必要な情報がわからない、探すのに時間がかかる
– なにかあったらどうしようと心配性
– 終わった資料をいつまでもとっておいてたまっていく
– 結局使わず、いつか見たときに、これなんだっけ…??
完璧に全部やろうとするから、本当にやることができません。
やらないことを決めるのが、仕事の断捨離の第1歩です。
でも、多くの皆さんがわかっていてもできないのではないでしょうか?
理由は、変化を怖れているからです。
だから何かあったらどうしようとモノや情報をためこみます。
それがたまりにたまってガラクタと化します。
でも、モノや情報に支配されると苦しくないですか?
疲れませんか?
よく、3ヶ月たっても使わなかったモノはいらないモノ。
捨ててしまって苦しさから解放されたほうが生産性があります。
やらないことを増やすために、自分じゃなくてもデキることは外注したり、他のスタッフにお願いする。
その代わり、自分にしかできない仕事を優先的にする。
情報をパソコンにストックしたのはいいけど、探すのに時間がかかるならば、探すのをやめれるようにEvernoteやNotionなどのサービスをつかってみる。
探すことをやめることができれば、時間を作ることができます。
最初の断捨離は「モノ」がおすすめ
これが即効性があり、時間に追われるたり、精神的な負担からの解放につながりやすいです。
- モノを捨てる
- 仕事の判断が速くなる
- 時間ができる
- 精神の負担が軽くなる
では、どこからモノを整理すれば良いのか?
普段よく使うも場所から始めましょう。
具体的には、机の上、引き出しの中、パソコンのデータなどです。
5分で終わる断捨離を心がけましょう。
中途半端だと、散らかったガラクタをみて仕事のやる気がなくなります。
紙の資料を捨てられない方いませんか?
1番やっかいやモノですよね。
いきなり捨てるのに抵抗がある方はスキャンしましょう。
ドキュメントスキャナはおすすめです。
ぼくも職場に持っていって使っています。
資料が片付いてスッキリします。
スキャンした書類は検索しやすいよう、日付と内容がわかるタイトルを付けましょう。
断捨離をするときは、分類も大事です。
- 使用頻度:よく使う、たまに使う、ほとんど使わない
- 価値:重要、重要でない、どちらでもない
- 感情:好き、嫌い、どちらでもない
個人的には「どちらでもない」に分類すると、捨てようかなどうしようかなと迷いそうですよね。
慣れたら「重要かそうでないか」、「好きかそうでないか」で決めて良いと考えています。
服やバッグを例にすると、お気に入りのモノばかり使いますよね?
好きじゃないと使わないんですよ。
情報の断捨離を考えることができる
何かわからないコトがあると、ぼくたちはインターネットで簡単に調べることができます。
そして、多くの情報が画面に広がり、調べていくにつれて、色々気になることが増えて、情報のシャワーが洪水となり、情報の海に溺れるという結果になってしまいます。
取捨選択が大事です。
薬剤師は、情報収集が仕事の1つではないでしょうか?
情報の取捨選択のために大事なのは、使う目的を意識することです。
使う目的がはっきりしていなければインプットしない。
情報を集めることが目的になると、ただのノウハウコレクターでアウトプットができません。
情報が多すぎて、どの資料がなにの目的で集めたのか把握できなくなります。
情報収集したときに早く整理することがじゅうようです。
時間がたつと何の資料だったかな??となって再度情報収集することになります。
冷蔵庫の食材と一緒で、早く使わないと鮮度が落ちて情報のガラクタになってしまいます。
「使う目的」は、さまざまです。
- 新たな仕事をするため
- 同僚に役立ててもらうため
- SNSやブログなどで発信するため
意識高くする必要はありません。
「情報」の断捨離のやり方
まず、一度、情報をシャットアウトすることです。
情報のシャワーを浴び続けると疲れませんか?
処理しきれない情報量に頭が疲れるとアウトプットできません。
テーマが決まった調べ物をするときを思い浮かべてください。
使う目的がはっきりしているので、アウトプットできますよね。
目的もなく医療ニュースやメールから流れてくる情報をみて、とりあえず保存!とするとアウトプットしません。
誰よりも早く、より多くの情報を集めなければならないという強迫概念を捨て、アウトプットしたい分野だけ情報収集する。
これから始めてみましょう。
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