呼吸器は、肺の解剖、呼吸は何をすることか?を理解することがポイントです。
看護師、研修医向けのわかりやすい良書があるので薬剤師も活用しない手はありません!
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病院薬剤師歴20年年目! → プロフィール
抗菌化学療法認定薬剤師、NST専門療法士で医療専門書の購入歴300冊以上です。
わかりやすい本や他にない切り口の本を見つけるとテンションが上がります。
X(Twitter)でおすすめの本をつぶやいていますのでフォローしてくださいね!

わかりやすい、コスパが高い本を選ぶようにしています!
病気がみえる 呼吸器
医学生、看護師に人気の本です。
もちろん薬剤師やその他の医療従事者にもおすすめ。
患者さんの疾患でわからないことがあったら開く本ですね。
読み物として通読するのは疲れるので辞書として使うのがおすすめです。
もう少しわかりやすい本で解剖生理を勉強したければ「イメカラ」がおすすめ。
こちらも薬剤師や医療従事者が理解できるわかりやすい本です。
イメカラ 呼吸器はこちらから。
まるごと図解 呼吸の見かた
長尾 大志 先生の看護師向けの本です。
長尾先生は滋賀医科大学2013年度ベストティーチャー賞受賞された
方です。
とてもわかりやすい説明をすることでも有名なのがわかりますね。
「まるごと図解 呼吸の見かた」は、わかりやすくてコスパが高いです。
- 呼吸とは?
- 呼吸アセスメントの方法
- 患者のアセスメント
- 肺機能の検査
- 血液ガス
- 胸部X線
- 呼吸器疾患の呼吸と肺の考えかた
- 呼吸困難
- 気胸・緊急性気胸
- 気腫
- 無気肺
- 肺炎・誤嚥性肺炎
- 胸水・肺水腫
- COPD
- 間質性肺炎
- 喘息発作
- 人工呼吸器装着中のアセスメント
「病気がみえる」よりも通読しやすいです。
本のタイトルに「図解」とあるだけにイラストが多くてわかりやすい!
新人や呼吸器担当の薬剤師、看護師、医療従事者におすすめですね。
1冊目に読む本ですね。



まずはこの本で呼吸器の基本を勉強しよう
呼吸器の薬の考え方,使い方
倉原 優 先生の「呼吸器の薬の考え方,使い方」は呼吸器で使用する薬の使い分けを書いた貴重な本です。
この手の本は意外と多くない印象です。
その中で、倉原先生の本は抜群に読みやすくて実用的。
主な内容は下記です。
- 去痰薬
- 鎮咳薬
- 吸入薬
- 肺動脈性肺高血圧症治療薬
- 抗結核薬
- 特発性肺線維症治療薬
- 肺癌で使用する分子標的薬
呼吸器疾患の薬剤は網羅できていますね。
これ1冊で呼吸器の薬の使い方をマスターできますよ。
呼吸器病棟の薬剤師だけでなく、多くの薬剤師に有用な本です。
なによりも、ブログで多くの論文をレビューしている倉原先生なので信頼できる1冊です。



呼吸器の薬はこの本があれば大丈夫!
竜馬先生の血液ガス白熱講義 150分
呼吸器で血液ガス分析を理解するのは重要です。
でも血液ガス分析の結果を見てもさっぱり…ってことありませんか?
血液ガス分析を勉強にコスパが高い本は田中 竜馬先生の「血液ガス白熱講義」です。
薬剤師に理解できて150分で読み終わる素晴らしい本です。
大事なことだけに絞って書いてあるので余計なことは書いてありません。
酸塩基平衡?呼吸性?代謝性?よくわからないキーワードも150分で理解できる優れた本。
「血液ガス白熱講義」で勉強できる内容は下記です。
- 血液ガスの評価方法
- 呼吸のメカニズム
- 肺が悪いとはどういうこと?
- 酸塩基平衡を4ステップで読む
この本を読んでから血液ガスを深く勉強するのがおすすめです。



血液ガスを勉強するなら「血液ガス白熱講義」がおすすめ
ねころんで読める呼吸のすべて
倉原 優 先生のねころんで読めるゆる〜い本です。
呼吸器病棟の看護師、薬剤師は読みましょう。
読み物として楽しく読めるのに内容は濃く勉強になる本です。
もちろん、呼吸器病棟以外の方もおすすめです。
基本的な知識身につけると視野が広がって病態の理解が高まります。
170ページほどでスラスラと読める内容です。
- 病棟編
- SpO2についてと落とし穴
- 喀痰の管理
- 症状編
- 鎮咳薬
- 去痰薬
- 呼吸苦
- 診察編
- 呼吸数
- 呼吸機能検査
- 胸部X線のポイント
- 疾患編
- 気管支喘息
- COPD
- 間質性肺炎
- 気管支拡張症



ゆる〜く読めて勉強になる本です。


人工呼吸に活かす! 呼吸生理がわかる、好きになる
呼吸不全というと肺が悪いイメージがありませんか?
この本を読むまではそう考えていました。
しかし違います。
肺だけでなく、中枢神経、脊髄、末梢神経、筋肉、胸壁、気道など多くが関わっています。
呼吸には3つの要素が関係します。
- コントロール系:中枢神経
- 駆動系:胸壁、胸膜、気道、末梢神経
- ガス交換系:肺、肺血管、間質
1つでも欠けると呼吸に影響がでてきます。
「呼吸生理がわかる、好きになる」を読むとなぜSpO2が低いのか理由を深く理解できるようになります。
前半で呼吸生理を勉強したら、後半で人工呼吸器は何をしているのか読み進めます。
最後に喘息、COPD、頭部外傷など症例を通じて理解度が確認できます。
1冊目に読むと難しいかもしれませんが、確実に呼吸の理解がレベルアップする名著です。



呼吸整理がわかると病態の理解が深まります


レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室
長尾 大志 先生の名著の1つです。
呼吸器診療を本格的に勉強するならこの本です。
研修医を対象にしているので1冊目から薬剤師が読むと挫折するかもしれません。
しかし、長尾先生のわかりやすい説明なので繰り返し読めば理解できます。
- 咳の鑑別
- 肺の防御機構と痰
- 肺機能の検査
- 酸塩基平衡
- 胸部画像の見かた
- 吸入
- 人工呼吸器の設定
- COPD
- 喘息
- 間質性肺炎
- ARDS
- 肺炎
この1冊で呼吸器のほとんどを網羅できます。
薬剤師は、この本に書いてある内容が理解できれば医師との会話が成り立つので十分だと考えています。



「レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室」をマスターすれば呼吸器の基本はバッチリ


レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室
肺炎で抗菌薬の処方支援をしたとき、薬剤師も治療経過を観察しますよね。
しかし、胸部X線やCT画像の見かたを大学では習わないので独学で勉強するのではないでしょうか?
胸部画像を理解するなら長尾 大志 先生の「レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室」が最適。
コメディカルでも理解できるくらいわかりやすく書いてくれています。
なぜ肺炎になると胸部X線で白く見えるのか?
その疑問に答えてくれる本です。
薬剤師は、胸部X線に見慣れていないため胸部の解剖とリンクさせて考えるのが苦手です。
胸部画像を見るとき
- どこを見ればいいのか?
- どのように見れば良いのか?
- 異常があるとどのように画像に反映されるのか?
これらを丁寧に解説してくれる本は少ないのでこの本は貴重です。



胸部X線・CTを薬物療法に活かすために重要な1冊




まとめ
ぼくが呼吸器の勉強をするときに買うなら以下の4冊買います。



本を読む時間は有限ですからさらに厳選しました





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