病院薬剤師Dの軌跡

おすすめ本や勉強したことを書く病院薬剤師です。

薬剤師が抗菌薬の基本を学ぶ本は「絶対わかる抗菌薬はじめの一歩」

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抗菌薬の調剤をしているとき、抗菌薬の特徴を説明できますか?

薬剤師が抗菌薬のことを本格的に勉強するなら”絶対わかる抗菌薬のはじめの一歩”がおすすめ!

感染症の初学者、新人薬剤師が最初に購入しても理解できる内容です。

絶対わかる抗菌薬のはじめの一歩

  • 対象: 初学者、新人・若手薬剤師
  • おすすめ度(5段階):★★★★☆
  • コスパ:(5段階) :★★★★☆

薬剤師が抗菌薬の基本を勉強する時に読む本

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“絶対わかる抗菌薬のはじめの一歩”は

  • 感染症診療の基本
  • 抗菌薬の特徴と使い方

2つについて記載されてます。

薬剤師は調剤のときに用法・用量からまず考えがちです。

たとえば、肺炎を例にすると

医師は

  1. 肺炎と診断して
  2. 原因微生物を考え
  3. 有効な抗菌薬を選択し
  4. 用法・用量を決める

この思考過程で抗菌薬を考えます。

薬剤師は、逆の順番で処方箋を見る方が多いのではないでしょうか?

抗菌薬は、医師と同じ思考過程で考えることをおすすめします。

この本は、2010年出版で

ぼくが持っているのは2011年の4刷ですが、現在も増刷をかさね本屋にならぶ良書です。

増刷される本や版をかさねる本は良書が多いですよ。

おすすめポイントを3つ

  • 感染症診療の基本が勉強できる
  • 抗菌薬の特徴が理解できる
  • 症例で知識の確認ができる

感染症診療の基本が勉強できる

感染症診療には大事な三角形があります。

  1. 感染臓器
  2. 原因微生物
  3. 抗菌薬

どれか1つでも欠けるとロジックが崩れます。

さらに“患者背景”の把握と“適切な経過観察”の理解ができると、より強力な武器になります。

  1. どのような患者が
  2. どこの臓器に
  3. どの微生物が原因で起こった

感染症だから

  1. どの抗菌薬を
  2. この用量・用量で
  3. 何日間使用して

治療する。

この考え方を13ページほどでにまとめてるので、短時間で理解できます。

抗菌薬の特徴が理解できる

抗菌薬ごとに作用機序、カバーする菌、特徴をまとめてます。

たとえば

  • セフェム系の第1世代〜4世代の違い
  • 腸球菌をカバーする抗菌薬は?
  • 緑膿菌をカバーする抗菌薬は?
  • 嫌気性菌をカバーする抗菌薬は?

これがわかるようになります。

ある意味、薬剤師向けですね。

“ある意味”と書いたのは、

薬剤師は“薬の使い分け”をすごく意識します。

購入する本も使い分けに関する本が多いのではないでしょうか?

そういった意味でも薬剤師が読むべき本という印象です。

調剤のときに作用機序やカバーする菌が思い浮かばなければ繰り返し確認するとよいですよ。

また、関連する感染症についても勉強できます。

少し古い本なので、古い情報はアップデートしておきましょう。

症例で知識の確認ができる

模擬症例で抗菌薬を選択して理解できているか確認します。

少し難しい内容もありますが、解説でさらに理解を深めることができます。

様々な患者背景の症例があるので、勉強になります。

言葉の意味を調べながら読みましょう。

読み終えたらこの本もおすすめ

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もう少し読みやすい本がいい方

もう少し読みやすい本がいい方は、以下のどちらかを最初に読むのをおすすめします。

ねころんで読める抗菌薬

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絵でわかる感染症

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次のステップに進みたい方

感染症の処方支援するためには、他の本で感染症の理解を深めましょう。

次は “感染症まるごとこの一冊” を読むことをおすすめします。

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